男のウイスキー 2018 8 5

「アイラ島」
 私は少年の頃、木の上に家を作ったことがあります。
正確には、木と木が密集しているところに、
丸太を横にして木に縛り付け、
それを基礎として壁を作り、
屋根も作りました。
 少年の私は、「秘密基地」というか、
「隠れ家」を楽しんでいましたが、
母親に見つかってしまい大変なことになりました。
 「自分の部屋があるのに、
どうして木の上に家を作るのよ」と言われてしまい、
「建築家」になる夢は断たれてしまいました。
とかく母親というものは、少年の冒険は嫌がるものです。
でも、夏は涼しく過ごせるのです。
 最近では、あらゆる分野に女性が進出して、
男の「隠れ家」が減っているように思えます。
 たとえば、ウイスキーは、
男の「密やかな楽しみ」でしたが、
日本では、テレビCMの影響か、
女性もウイスキーを楽しむようになりました。
 確かに、最近のウイスキーは、
まろやかで、あるいは爽やかな味になりました。
 「アイラ島」というと、
ウイスキー好きの人は、すぐにピンとくるでしょう。
「ボウモア」(Bowmore)
 ピートのスモーキーな香りで、
磯の香りが爽やかなものになります。
 これでは、いったい、どういう味がわかりにくいでしょう。
実は、高齢者の人には、すぐわかるかもしれません。
小学生の時に、ヨード水で、うがいをしたことがありませんか。
日本人にとっては、このウイスキーには、その香りがします。
 日本のウイスキーに比べると、
アイラ島のウイスキーは個性的で「硬派」です。
 もっと強い個性を求めるならば、
「ラフロイグ」(Laphroaig)がよいでしょう。
 このウイスキーは、日本人にとっては、
「正露丸」のようなヨード香がはっきりします。
 今度は、祖母が仰天してしまった。
少年の私は、自宅の裏庭で、
直径10cmの穴で深さ10m近く掘ったからです。
これで「宝探し」の夢も断たれた。
とかく女性たちは少年の夢を理解しない。


































































スマートフォンのトップページへ